女性に多いうつ病
男性より女性の方が「うつ病」になりやすいことをご存知ですか?
ストレスは体質的要因と環境要因によって「うつ病」という状態になってしまいます。この構造は男性と女性に大きな違いはありません。
ただ、男性と女性とでは、日頃の生活環境から、どのようなことをストレスに感じ、どのような原因で「うつ病」になりやすいのか、という点で違いがあります。
その原因は様々ですが、女性の場合は結婚や出産など生活が一変しやすいことがあげられます。他にも対人関係や社会的性差(ジェンダー)によるストレスがあります。
対人関係の面では男性も女性も同じように思えますが、その違いは子供の男の子と女の子を比較しても、違いがはっきりしています。男の子は競争、戦いごっこ、ゲームなどの勝負事に熱中するのに対し、女の子は仲良しグループを作って人付き合いを重視します。これは大人になっても同じような傾向があり、わかりやすいのは集合住宅の「ママ友」や子育て中の「公園ママ」などです。
このように、男性とはまた異なった、その場の環境によって大きく変化する対人関係が女性には多く見られます。他にも、仕事をしている女性は、家事や育児など女性の方が男性よりも一人で何役もこなさなければならないケースが多く、これらが大きなストレスの要因となる場合があるのです。